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絶え間なく変化を繰り返す社会で、コミュニケーションを担う広告代理店の使命とは?
月刊ニュースレター編集局(以下LM)
(LM) 御社の沿革をお聞かせ下さい。
弊社は、1991年にユーロコムとRSCGと合併した若いグローバル企業です。若い企業だからこそ、従来の古典的広告代理店の思想や運営とは異なります。自ら「the end of advertising」というミッションを掲げ、「広告の時代は終わった」と主張し続けてきました。「自分たちが変わっていかなくては我々の業界に変化は起きない」という姿勢を世界レベルで共有し、広告の域を超える、より多面的で斬新な発想で、どのようにしたらコミュニケーションが商品や企業や社会に対して新価値を作れるのかを追求し続けています。我々はそれを「クリエイティブ・ビジネス・アイデア」と称しています。
(LM) コミュニケーション・ビジネスとは実際、どういうお仕事ですか。
まずコミュニケーション・ビジネスは、その社会的意義、役割、影響を考えると最も高い志や使命を持つべき仕事と感じます。個人対個人、企業対企業、国対国、その関係性はコミュニケーションで決まります。だからこそ、広告(アドバタイジング)という狭義な発想では不十分ですし、請負業として広告製作しメディアに展開する、イベントやプロモーションを行うという従来型のビジネス・モデルではクライアントが直面している課題へのソルーションとはなり得ないのです。今後、我々が担う使命とは、ROIを意識し、企業が抱える様々なビジネス課題を必ず解決に導くビジネス・パートナーであるべきだと考えています。
(LM) グローバル市場で競争している日本企業のコミュニケーション能力についてどう思われますか。
日本が経済大国であることは間違いありませんが、一方、大いなる島国です。経済力と技術力結え、成長と成功が自国内で完結できていたのです。しかし、競争国の発展とそのスピードは大きな脅威となり、日本は確実に過渡期を迎えています。国内市場成長は鈍化の一途です。だからこそ、昨今、改めて海外市場を見直し、世界視点をもって海外マーケティングを強化していく必要があるのです。 こういった状況下で、改めて、グローバル市場における日本企業の価値や、日本人のあり方などが問われています。それに対して、我々広告業界は回答をださなければいけません。「ストラクチャーが変わっている」とか、「広告だけの時代ではありません」というのはもはや周知の事実です。多くの日本企業は既に海外市場でのビジネスを展開していますが、これまでのノウハウやリソース、経験で不十分な点は何か、改めて分析し解決策を見つけ出す必要があります。日本企業の売上げは平均するとその6、7割は、国内需要に頼っています。日本の技術力や商品力が世界トップレベルですが、欧米の現地ブランドや、韓国・中国メーカーが台頭してきて入る世界市場において、一層の競争力を強化するために何が必要なのか見極めていかねばなりません。 産業立国としてのリーダーシップだけでは、もはや不十分であり、世界における日本のリーダーシップの新たな形とは何か、大きな課題と言えるでしょう。
弊社では「ピープル・ネットワーキング」という考え方を大切にしています。国籍、文化、地勢の違いを超え、世界中が一つになってお客様の課題に取り組むこと。国際企業の世界戦略を支援するために重要なことです。 日本企業のグローバル課題に対処するには、企業が直面する各地域別の事情を全て理解し、将来予測し、戦略化し、各市場における成功シナリオを構築しなくてはなりません。日本だけで考えていることをそのまま海外へ持っていけば成功するというようことはもはや神話でしかないはずです。 世界との共同作業が必要ですし、だからこそ、「ピープル・ネットワーキング」はその基盤として重要なのです。
(LM)具体的には広告代理店(エージェンシー)として、どういった提案を企業にされますか。
まずはエージェンシーというスタンスを変えるべきです。我々は、パートナーでなければならない。日本において、企業名にEuro RSCGパートナーシップ・ジャパンと「パートナーシップ」の文字を入れているのもその様な背景があります。パートナーとは、Thought Leader(実践的先駆者)であるべきで、お客様を成功させるために知恵やアイデアを提供し、実行することです。コンサルタントと異なるのは、実践に落とし込むことです。広告だけで解決できない課題はたくさんあります。ノウハウや知識を提供する企業にシフトして行かなければいけません。 我々はこれを「クリエイティブ・ビジネス・アイデア(Creative Business Idea)」を称し、全世界のミッションとして掲げております。 3つのキーワード、それはTransformational(既成概念の超越)、Changes Business Strategy(ビジネス戦略の転換), Drives Profitable Growth(利益の追求)。つまり、広告アイデアの領域を超え、斬新かつ大胆な発想でお客様のビジネスを成功裏に導くことが我々の任務です。 これまでも世界中の多くのお客様にこのCBIを提供してきました。売上げが落ち込んだ菓子メーカーを一年で南米のトップ企業にしたケース。交通手段を生活空間化したヨーロッパのケース。既存ビジネスに新たな収益源をもたらしたアメリカのケース。車の新しい売り方を創出したケース。等など。クリエイティビティーやアイデアとは、ビジネスのソルーションであるべきです。
(LM)外資系としての強みはありますか。
ブランディング、インテグレーション、グローバルネットワークなど総合力と規模をアピールする大手、クリエィティブ・ブティック、デザイン、デジタル、マーケティング・サービスなどの専門性を追求する中小規模。世界の広告業界には様々な形態が存在しており、日本もあえる意味一緒です。いずれの形態も、昨年度のリーマンショックに端を発した世界不況下のもと、契約企業の広告予算カットなどで打撃を受けています。
私が考える外資系の真価とは、やはり「ネットワーク価値。」 グローバルといっても、地理的にオフィスが存在していることと、全世界の人材が信頼のもと連携しているのでは意味が異なります。多文化多国籍のヨーロッパを発祥とし、オープンでフラットな企業文化や組織環境作りに注力した結果の「ヒューマン・ネットワーキング」だからこそ、世界が一丸となってお客様の世界規模のビジネス課題に取り組めることは強みといえるでしょう。世界の233のオフィス、75カ国へ簡単にアクセスし、どこの国からも日本をサポートできる、これは大いなる価値と考えます。
ユーロ・アールエスシージー・パートナーシップ・ジャパン株式会社
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